資料請求・お問い合わせ

ろ層調査・ろ材入替工事

Filter survey・Construction

  • HOME
  • ろ層調査・ろ材入替工事

01ろ層調査ってなに?

弊社が推奨するろ層調査には「ろ層厚の高さ測定」、「使用中のろ材分析」、「ろ過砂利の不陸調査」があります。日本水道協会発行の「水道維持管理指針」では、ろ層の管理として1~3年に1回実施することが望ましいとされており、この期間での実施をお勧めしています。

ろ層厚の高さ測定

運転中のろ過池は、ろ材が少なくなることがあるの?

使用中のろ過池では、長年の逆洗で、細かいろ材が流出しろ材量が減少します。ろ層が薄くなると、ろ過の精度が下がり、処理水質悪化の原因となります。トーケミでは、ろ層厚の高さ測定を実施し、補砂などの計画に御協力します。

  • ろ層厚の高さ測定(報告例)

使用中のろ材分析

ろ材は、永久に使用できるの?

運転中のろ過池では、逆洗を繰り返しても、凝着物により粒径が大きくなったり、取りきれない汚れが蓄積するため永久には使用できません。
使用中のろ材をサンプリングし、日本水道協会規格の試験方法により篩い分け、洗浄濁度、付着物、凝着物等の試験を行うことで、ろ材の入れ替えの目安を知ることができます。

  • ろ材分析(報告例)
    ろ材分析は日本水道協会規格 水道用濾材
    (JWWA A103:2006及び1988)の試験項目、試
    験方法に準じて行います。試験項目はお客様と
    ご相談の上、決定します。

ろ過砂利の不陸調査

ろ過池の中のろ過砂利の状況は確認できるの?

不陸とは「ふぞろい」「凹凸」であることを意味します。
ろ過砂利の不陸が進行すると、ろ材が処理水側に流出する事故や処理水質悪化の原因になります。
不陸調査を実施しろ過砂利の状態を確認します。

  • ろ過砂利の不陸調査(報告例)
    ※ろ過砂利の不陸状況を数値だけでなく図示することで、ビジュアル的にご報告します。

02ろ材入替工事ってなに?

ろ層調査結果からろ材やろ過砂利の洗浄や入替・補充を実施してろ層を良好な状態に戻します。なお、日本水道協会発行の水道維持管理指針でも「ろ層調査の結果からろ層の状態の長期的な推移を推定し、定期的にろ層整備を実施することが肝要である。」と推奨しています。

入替工事

逆洗、洗浄してもろ過性能が回復しない時はどうするの?

原因としてろ材の粒径が大きくなり過ぎた場合が多く、通常の洗浄では回復できないため、ろ材を全量交換します。

特長1

ろ材を全量交換するためろ層を新設時の状態(粒径等)に戻すことができます。原水質が変化したときにはろ材の構成を変えて、対処する事もできます。ろ材洗浄に比べ短工期で復旧し、また洗浄水や洗浄排水の処理も不要なので、現場の管理が易しくなります。

特長2

大阪市の整備基準では、「砂の有効径が0.70mm以上になった場合、新砂入替を行う」と基準化しています。設計時の有効径が0.6mmの砂をろ層調査した結果、有効径が0.8mm以上に変化しているろ過池もありました。

入替の目安(弊社作業)

  • 逆洗後のろ層高さが、設定高さよりも高くなったとき。
  • 使用後10年が経過したとき。
  • 前回は洗浄工事を実施した次の更新時。

03ろ材洗浄工事ってなに?

使用中のろ過材を再利用するための工事です。再利用するため、全量を入れ替えるよりも廃棄物を少なくすることができますが、長期の使用により粒度が変化するため、JWWAの仕様に準ずる粒度調整を行うと、10%程度の廃棄物が生じます。それに加えて目減りした量を含め、10-20%の新規補充ろ材が必要となります。洗浄工事には、浄水場構内で行う場合と、弊社の工場へ持ち帰りで行う場合に大別されます。

洗浄工事(浄水場内)

ろ層を更生したいが、産業廃棄物も減らしたい。使用したろ材は再利用できるの?

再利用できます。浄水場内に洗浄プラントを設置し、仕様流のろ材を洗浄・ふるい分けして再利用します。
ただし、長期使用によって流出したろ材や摩滅・肥大により仕様外となったろ材の補充は必要です。また洗浄による汚水処理が必要となります。入替工事よりも工期が長くなり、あわせて現場での工事管理業務が伴います。

洗浄工事(持ち帰り)

ろ材を洗浄したいが、場内での洗浄用水、排水処理に余裕がない。
洗浄プラントを置くスペースも無いときにいい方法はあるの?

ろ過池から取り出したろ材を弊社もしくは提携工場へ持ち帰り、洗浄・ふるい分けしてから補充ろ材と共に再度、浄水場へ搬入します。ただし、洗浄・汚水処理費用のほかに浄水場から洗浄場所までの往復の運送費が負担となります。

04ろ過池のメンテナンスってなに?

浄水の心臓部であるろ材を入替、もしくは洗浄してろ過機能を回復する際には、長年の逆洗により生じるろ過砂利の不陸状態の更生やろ過池内面の防食、防水施工、下部集水装置の劣化調査・修繕などを合わせて実施されることをお薦めします。

ろ過池のメンテナンス(付帯工事)

ろ過池(ろ過器)の更生工事や入替工事を実施するときに、ろ材以外のメンテナンスはどうするの?

通常の運転時には見る事のできない内面やろ床の点検を行って、破損箇所の補修や防水・防食塗装を施します。
また、表洗管等の内部装置も点検、清掃します。

内面のメンテナンス

ろ過池やろ過器の内面はどうするの?

ろ材が積層されている位置の内面はろ材を抜かなければ点検できません。ろ材に問題が無くても、ろ過池の壁面に破損があり、漏水しているケースもあります。ろ材更生の際には壁面も点検し、適切に補修します。ろ材更生は約10年間隔で実施されることが多く、この機会に全面的な防水・防食塗装を合わせて実施する事をお奨めします。

集水部のメンテナンス

ろ材を抜いた時しかろ床は点検できない。ろ材を抜いたらろ床はどうするの?

ろ床には様々なタイプがありますが、基本的には集水孔に目詰まりが無いかを点検します。さらに、有孔ブロックやストレーナー自体の破損の有無やブロック目地の劣化の有無を点検し、適切に補修します。またろ過器の場合には、ストレーナーや集水管を交換する場合もあります。

表洗管のメンテナンス

ろ過池の上からでは表洗管は点検できない。数も多いし、点検はできるの?

洗浄工事・入替工事の施工時に表洗管のノズルの穴の詰まりが無いか点検します。偏った表洗水の噴射や、回転方式の表洗管の回転不良があると、ろ層がえぐれ、ろ材流出につながるため丁寧に点検し、洗浄、補修をします。

不陸防止ネット敷設工事

ろ過砂利層を整備して不陸状態は改善されたけどまたすぐ不陸になる心配はない?

定期的なろ層調査で確認していく必要があります。不陸を抑える不陸防止ネットを敷設するのも有効な手段です。

特長

ろ過砂利層を敷き均した後、ろ過砂利層の中で最も流動しやすい最小粒径のろ過砂利の上にSUS製ネットを敷設する事により不陸発生を抑制できます。

05ろ過器のメンテナンスってなに?

ろ材は日常、逆洗や空洗で洗浄していますが、長年使用しますと、通常の洗浄では落としきれない汚れが蓄積してろ過機能が低下します。
また、圧力式ろ過器も一般的には内部の状況を日常点検することは出来ません。集水部の腐食、破損によりろ材が処理水に混入してしまうなどのトラブルが起こる前に、定期的なメンテナンス(予防措置)をお薦めします。

ろ過器のメンテナンス

ろ過器の場合のメンテナンスはどうするの?

ろ過器は圧力式ろ過池とも言い換えられ、基本的にはろ過池同様のメンテナンスとなります。ただし、ろ過器の場合は「除鉄・除マンガン処理」として採用されている事が多く、入替や補充が比較的多く行われています。

補充工事

ろ層調査したところ、ろ材が著しく減少していた。すぐに補充可能なの?

弊社では標準製品の在庫を十分に確保しており最短納期での納入が可能です。

特長

材工一括での手配が可能で、迅速な対応がとれるので緊急時も安心です。 国内随一のラインナップであらゆるニーズに対応します。

除鉄・除マンガンろ材入替工事について

既存の除鉄・除マンガンろ材と違うメーカーのものを使用しても大丈夫なの?

トップメーカーとして様々な製品を用意しており、原水に最適なろ材を選定します。

特長

弊社の除鉄・除マンガンろ材「フェロライトシリーズ」は長年に渡り多種多様なろ過器で使用実績があり確かな品質でご愛顧頂いております。必要に応じて既存のろ材との処理性能比較テストも可能です。