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除色処理納入例

弊社のろ材を用いた地下水の除色処理の例をご紹介します。
この現場は茨城県内の地下水を工場用水として利用するために、水道水質基準を超過していた色度とマンガンを除色処理装置で除去しています。

原水の水質

項目 単位 数値 水道水基準
水種 地下水
場所 茨城県内
pH 7.3 5.8~8.6
mg/L 0.1 0.3以下
項目 単位 数値 水道水基準
マンガン mg/L 0.10 0.05以下
濁度 0.5 2以下
色度 16 5以下
TOC mg/L 2.3 3以下

原水の色度が16度と高いですが、これは鉄や濁度が低いことやTOCが若干高いこと、さらに現場が地下水にフミン質を含んでいる地下水が多い茨城県であったことから、フミン質による有機物に起因する色度であると判断し、弊社の除色ろ材 ラジカルライトUC3を納入しました。また、既設の原水槽があり、微量ながら原水にアンモニアが含まれていたことから不連続点処理を行うために原水槽手前で次亜塩素酸ナトリウムの注入を行っています。

ろ過塔に充填するろ材はラジカルライトUC3ですが、原水槽手前で次亜塩素酸ナトリウムを注入していることで原水中のマンガンが一部酸化していました。酸化したマンガンは非常に細かい粒子のため除去しにくいことから凝集剤(PAC)の注入を検討しました。また凝集剤を注入するため、ラジカルライトUC3の上層にアンスラサイトを積み、濁質の捕捉とラジカルライトUC3への汚染を抑制しました。

項目 除色塔
ろ過器 φ2000mm×SH1825mm
ろ材 充填量 (1塔当たり) アンスラサイトe.s0.8mm:1.4m3 ラジカルライトUC3:1.8m3
ろ過速度 LV6.3m/hr
薬品注入量 NaClO:原水槽手前で注入し、処理水に遊離残留塩素が0.5~0.8mg/L検出されるように注入
PAC:ろ過塔入口で5mg/L注入
逆洗工程 逆洗:LV35m/hr×10min
静置:3分
ろ過排水:LV6.3m/hr×10min
逆洗頻度 1日1回

上記のような除色装置を納入した結果、下表や写真のように非常に清澄な水を得ることができました。

左:ろ過塔入口(原水)、右:ろ過塔出口(処理水)

項目 単位 ろ過塔入口 ろ過塔出口
pH 7.2 7.5
マンガン mg/L 0.10 0.02未満
色度 16 2
遊離残留塩素 mg/L 1.0 0.8

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